植物工場とは
世界的に注目が集まる「植物工場」についてご紹介します。
従来の屋外育成では出荷量は天候や立地、四季のある日本では季節、人手不足などが長年の課題です。
さらに、世界的な観点からも異常気象や環境破壊、資源不足や食料不足、燃料費の高騰など、課題が山積しています。
植物工場では日照、散水、播種、苗の植替え、収穫から袋詰め、出荷までの一連の流れを自動化することが可能です。
さらに、生産効率の向上だけでなく、害虫リスクや感染症リスクの低減、食料の安定供給、水や養液の循環システムによる再利用など、環境へ配慮した生産も期待することが可能で、世界的な取組であるSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた活動として取組む意義もあります。
そもそも植物工場とは
農林水産省によると”施設内で植物の生育環境(光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、養分、水分等)を制御して栽培を行う施設園芸のうち、環境及び生育のモニタリングを基礎として、高度な環境制御と生育予測を行うことにより、野菜等の植物の周年・計画生産が可能な栽培施設をいいます。”また、次の様に2つに分類できます。
「完全人工光型」
閉鎖環境で太陽光を使わずに環境を制御して周年・計画生産を行う
「太陽光利用型」
温室等の半閉鎖環境で太陽光の利用を基本として、雨天・曇天時の補光や夏季の高温抑制技術等により周年・計画生産を行う
また、特定非営利活動法人 植物工場研究会では”技術的・経済的に持続可能(サステナブル)な植物工場システムの研究・開発・実証・普及を通して、わたしたちが直面している食料・環境・エネルギー・資源問題の同時並行的な解決、そして持続可能な未来における人々の健康と生活の質の向上への貢献を目指しています。”として、既存の営農手法とは異なる、植物生産のあり方について、”世界的な「学術と産業の融合」「研究と普及の促進」”
について尽力されており、一般企業だけでなく大学や行政からも注目が集まります。
今回は植物工場についてのご紹介でした。
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