根っこの仕組み1

植物の根幹と呼ぶべき「根っこ」についてご紹介します。

一般に根っことは、根毛と呼ばれる細い毛の様に伸びる部分から水分を吸収して道管やふるい菅と呼ばれる管を通り葉などへ供給され、植物の栄養を作り出す光合成が行われたり、植物自体の体を支えて倒木を防ぐ目的など重要な役割を果たします。

異常気象や悪条件の立地でも植物育成を安定的に行う為にカギとなる根っこは、世界的に重要なテーマとして研究が行われ、国内でも2017年に東北大学が植物の根が伸びる仕組みを乾燥地で生きるため等の観点から結果を発表しています。

根っこが伸びる仕組みとしてポイントとなるのが根冠であることが読み取れます。

根冠とは根っこの先端部分の名称で、土などに当たる度に細胞が剝れ落ちるデリケートで短命な部位で

ムシゲルと呼ばれる粘液を分泌して土との摩耗を減らし、細胞分裂により先端が大きくなる過程を経て地中深く潜り進めます。

また、土壌内の水分量も重要で極度の乾燥状態や水のやり過ぎは枯れる可能性がある一方で、乾燥状態を根が察知することで水分を求めて成長し、湿り気状態が続くと成長が停滞するとされている関係から土壌内の水分量は定期的に計測を行って管理することが重要です。

根っこの仕組みについてのご紹介でした。

出典元:東北大学、植物学辞典

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